講演風景魚谷禮保氏横田高明氏
大阪産業大学孔子学院開設記念講演会シリーズ(1)

「格差社会中国の現状と未来」

 大阪産業大学孔子学院の開設を記念して講演会が10月16日に梅田サテライトキャンパスで開催された。

 テーマは「格差社会中国の現状と未来」。講師は、中国社会科学院の袁鋼明未発達研究センター長。日本との相互依存度が高まりつつある中国においても格差問題が深刻化している。中国の格差問題は、地域発展の不均衡や機会の不平等、貧富の二極化などさまざまな側面で激化している。2004年に中国で起きた「反日運動」の一つの原因とも言われている。中国の格差問題は、中国国内だけにとどまらず、日本を始め全世界に影響を与える重大問題として議論する必要がある。また、2008年北京オリンピック、2010年上海万博を控える中国にとっては、どのようにこの問題を乗り越えていくかが世界の注目の的となっている。

 講演後、袁鋼明氏、大阪ウェルディング工業の魚谷禮保社長、大阪市立大学の李捷生教授、本学経済学部の横田高明教授、王京濱准教授らによりディスカッションが行われた。

 参加者からは「まさに中国共産党大会が開かれている今、グッド・タイミングです。胡主席の政治報告の一つのテーマが中国の格差解消でした」や「袁教授の講演を補足するパネルディスカッションの話が大変参考になりました。農民税の話など、李教授の話は良かった」、「NHK激流中国の『格差社会』ドキメントを視聴し、今回の企画に興味を持って聴講しました。格差実態のデータやそのメカニズム等について参考になりました。また、NHK中国語会話で『孔子学院』の報告があり、関西で立命館大学のみで、大阪にないことに不満をもっていましたが、今回、大阪産業大学に設立されたことを歓迎します」などの声が聞かれた。

参加者:60名

図について
上段左図:講演会風景、上段中図:袁鋼明教授、上段右図:魚谷禮保代表取締役社長
下段左図:横田高明教授、下段中図:李捷生教授、下段右図:王京濱准教授

 

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横田高明氏李捷生氏王京濱氏